2011長月の句 続き
10月も下旬となり、とわいえこの数日9月並に気温が高く するとすぐに地球温暖化の影響かなどと言いたくなるのですが、気象予報によれば今週半ばには木枯らし一番が吹くという予報で、日々の天気の移り変わりで一喜一憂するのもおかしな話ですがね。
さて、この間の高尾句会の結果です。
今回は、残念ながら誰も私の句を取ってくれなかったのですが。。。投句と添削の結果は。
一 アオザイをひるがえし行くいなびかり
この句は、先生がアオザイが何か良くわからなかったと後から言われて、ベトナムの民族衣装で裾がヒラヒラしているのですと説明すると、それならこのままで良い句だといわれました。で、このまま。
二 原色の衣服集ふや芭蕉の葉
に関しては、やはりベトナムでの句ですと説明すると、下五をちょっと変えて
原色の衣服集ふや青芭蕉
にすると良いとのこと。もうちょっと自分で変えて
原色の衣装集ふや青芭蕉
三 刈り取りの終わりし田に田地に帰る
これは、田に田というのはおかしいとのこと。写生をしようというのは判るが田んぼは続いているものなので、
刈り取りを終えし田んぼや地に帰る
としたら良いと、これは同人の方のご指摘。
四 空青し黄金の尾花風を受く
としたのは
空青し黄金の尾花風を受け
とすればよくなりますとのこと。
ということで、今回はちょっと直せばちょっと良くなるのかな。推敲がちょっと足りないか。。。
サイゴンの風景
アオザイじゃないけど。。。
ちなみにアオザイは北部のことば、南部ではアオヤイと発音します。
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うーん急に気温が下がって、すっかり秋。10月はもう晩秋というのも頷ける今日です。
秋分の日にベトナムに出かけて、10月2日に帰ってきたらまるで、出かける前と後では10日の間に、残暑から晩秋へ。これも関東の良いところですか。
ベトナムに関しては、サイゴン紀行に少し詳しく書くつもりです。
さて、出かける前に成田から電話で高尾句会に投句した結果を。。。今回はちょっと推敲をして、さらに電話で投句しながら添削もしてもらった感じで、
高得点の句
秋風や木の葉の影の岩に揺る
これはもともとは、周り目平での即興吟
秋風や木の葉の影絵くじら岩 を
電話で投句した際にTさんに
秋風や木の葉の影絵岩に揺る と直してもらい投句してもらったのを、
先生が 冒頭の形に直してもらったもの。
その他
一 空襲の話し訥々秋桜
二 坂道に大枝小枝野分かな
三 朝湯して沢音高し竹の春
を互選句(1点ずつだけど)にとってもらいました。
それぞれ先生の評もいただいて、
一は 季語を変えたほうが良い
例えば 空襲の話し訥々夜長かな
二は 大枝小枝がどうなっていたか具体的に示すようにとのこと
こんなかな 乱れ落つ大枝小枝野分かな
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