
私の書棚
- 江國香織: なかなか暮れない夏の夕暮れ
小説の中で、主人公はじめいろいろな人たちが小説を読んでいる小説。 江國さんの才気が溢れます。主人公が読んでいる小説が、主人公が読むのを中断せざるを得なくなると、中断してまた読みだすと再開するのだが、微妙にずれているのが面白い。 - 野火 迅: 使ってみねぇ 本場の江戸語 (文春文庫)
江戸言葉は、地方出身のものが多かった江戸で各地の方言が混ざり、さらに江戸っ子を自称する人たちが、べらんめえに作り上げたという。 黄表紙や芝居の脚本、落語などをテキストに色々な言葉の使われ方を例示している。楽しい本です。 - あさの あつこ: 花を呑む (光文社時代小説文庫)
あさのさんの木暮信次郎物。7作目。 あさのさんは、ニヒルな主人公をどこへ行かそうとしているのだろうか? - 司 修: 蕪村へのタイムトンネル
大作である。 新聞連載を1年以上に連載されたいわゆる新聞小説だが、内容はとても変わっている。 著者の青年時代をモデルに、蕪村信者の漫画家と漫画家を取り巻く青年の交流を縦糸に、蕪村の生涯を横糸に重厚に織り込んだ小説だ。 各ページに蕪村の句を載せていて、それがまた良い選択だ。 - あさの あつこ: 冬天の昴 (光文社時代小説文庫)
久しぶりに、あさのさんの木暮信次郎ものを読む。シリーズ5作目。やはりおもしろいです。 - 小澤 實: 名句の所以 近現代俳句をじっくり読む (澤俳句叢書)
俳句のアンソロジーを読むと、色々な句に触れることができとても楽しい。本書は、江戸時代から昭和40年代生まれの俳人までを網羅して小澤さんが解釈いしているもの。 特に、俳句を口語訳して解釈の冒頭に乗せているのがユニークな点。 ここに出てくる俳人の内、この人の句集を読みたいと思う方が何人かいる。 - 宇江佐 真理: 卵のふわふわ 八丁堀喰い物草紙・江戸前でもなし (講談社文庫)
宇江佐さん、料理をテーマにした短編集といってもただ料理がテーマでなく、同心の家族が話の中心。その嫁が、同心の旦那との間に悩むというのが本当のテーマ。 卵のふわふわの作り方が出ています。 - 西村和子: 気が付けば俳句
西村さんの半自叙伝。慶応大学に入って俳句を始めたことや、恩師との出会いなど、西村さんの感性は鋭いです。 ちょっとまとめて句を読んでみたくなりました。 - 松浦寿輝・辻原登・長谷川櫂・小澤實・池澤夏樹: 作家と楽しむ古典 松尾芭蕉/おくのほそ道 与謝蕪村 小林一茶 近現代俳句 近現代詩
池澤夏樹編日本文学全集の、いわば解説講演を記録したもの。 それぞれの担当者が、芭蕉、蕪村、一茶、近現代俳句、近現代詩についてなぜその作者を選んだか、どういう風に見ているかなどを語ったものです。 長谷川さんの一茶論:近代俳句は一茶から始まるや、小澤さんの近現代俳句など特に面白かった。 - レイモンド チャンドラー: 水底の女
村上春樹訳チャンドラー(フィリップ・マーロウ)の7冊目。 読みだして、これは前に読んだぞと思ったが面白くて結局また読んでしまった。 村上さんのあとがきにある通り(?)、ハードというより少し乾いた文体が魅力的でした。 他のフィリップ・マーロウものも含めて、もう一回読んでも面白いだろうな。
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