2020霜月・師走の句
12月の第一日曜に、ちょっとした怪我をしてその後ブログを少しばかり放っておいたらあっという間に、数え日の季語となり、霜月も師走も数日する新暦の正月もやってくる季節となった。
とりあえず、できることはやっておこうと霜月(これがまだ旧暦:太陽相陰暦の月の呼称)さらに、師走をまとめて何か書こうと思う。
2020年(令和2年)は、今年はオリンピック・パラリンピックの年と明け、しばらくたって新型コロナウィルスパンデミックの年に変わった。
未だに、収束を見ないどころかまだパンデミックは収まらず、国内も患者が増え続けている。
お正月は静かにすごそうキャンペーンを政府が唱えても、政策的に流行を収束させるための方針が具体的に示されなく。体調不良で首相を投げ出した(これはこれで悪いことでない)前首相の負の置き土産を引き継いだ前官房長官に何らの具体的な方策がないのは自明の理だろう。
こんなささやかな、ブログでも政権批判であり、これが中国はもとより今では香港でも法律違反となるようだ。そんな、先行きの暗い2020年だが、先の無いトンネルはないと信じて例年を迎えるしかない。
似たような状況で、先人の謂はどうだったか
胸中の凩咳となりにけり 龍之介
思へ君庵の梅花を病む我を 同
此流感臆せぬ老をたたえけり 微笑
というのもインターネットの検索でありましたいずれも、スペイン風邪のさなか、龍之介は2度も罹患し、井上微笑は当時の状況を伝える。
干足袋の日南に氷る寒さかな 乙字
スペイン風邪で亡くなった、乙字の辞世の句
そんな暗い句ばかりではありません。
花衣ぬぐやまつはる紐いろいろ 久女 もスペイン風邪流行の最中の吟とのこと。
では、即吟拙句
マスクしてマスクに我を表しけり 石人
人並みの少し途絶えて年の暮れ 石人
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