過去の駄句 其の1
昨年までの駄句のいくつかです。
去年今年機中睡眠数時間
からす啼き小鳥さえずり初日の出
冬空に思いはいつか宇宙項
冬朝日傷みし靴も輝きて
寒梅をかぎて登るや帰還兵
寒明けてア・ハードデイズナイト再聴す
猿橋や近く遠くの山笑ふ
春の月風吹き残る家路かな
麦秋や笹子餅食む旅路かな
春の彼岸
独り来て車窓に映る墓と梅
なたね梅雨浜崎あゆみの眼にひかり
暗雲の縁朝陽に輝き鳥の声常より高し樹幹は薄緑輪郭明瞭なり
花水木ビリー・ホリデイ艶やかに
片影に車を停めし野菜売り
白昼やデ・キリコの影蝉の声
雨やみて踏音高し夏日差し
峠超え銀輪に映ゆ龍田姫
野分明け吹き寄せられし青きいが
野分去り少女朝栗拾いおり
晩秋の風富士の影磨きおり
免税店スカーフを買う聖誕祭
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